病院で高プロラクチン血症を指摘されなくても
生理前に強く胸がはる
乳汁が分泌する
基礎体温がギザギザになってきた
など、「もしかして高プロラクチン」の方、意外と多いです。
「病院で指摘されなくとも?」と思われるかもしれませんが、
プロラクチンの分泌は昼夜リズムがあり、お昼に分泌が少なく、夜になると上昇する傾向にあり、日中のホルモン検査で見つからない場合も・・・・
今回は、排卵や妊娠に大きな影響がある「高プロラクチン血症」についてブログにまとめみました。
お気になる方は一度目を通してみてください。
(目次)
高プロラクチン血症とは?
プロラクチンがあがる原因?
高プロラクチン血症(HPRL)に対する病院での治療?
高プロラクチン血症 漢方的対応
まとめ
高プロラクチン血症とは?
プロラクチンは視床下部から分泌される「乳腺刺激ホルモン」で、本来は妊娠・授乳期に下垂体からたくさん分泌されるホルモンで乳汁の分泌を促進します。このプロラクチンの血清中濃度が基準値を超え、それに伴う症状が現れる事を高プロラクチン血症と呼びます。
プロラクチンの上昇は排卵にも影響し、一説には若い女性の原因不明の無月経の20%程度が高プロラクチン血症によるとも言われるほど。また、黄体機能不全にも結びつく事もあり、不妊の原因ともなりえます。
プロラクチンがあがる原因?
生理的な要因
授乳、乳頭刺激
睡眠不足、ストレス、
妊娠
薬剤性
向神経薬、胃潰蕩の薬、抗ヒスタミン剤など
特定疾病
内分泌疾患 (原発性甲状腺機能低下)(PCOS)など
下垂体腫瘍、慢性腎炎など
高プロラクチン血症(HPRL)に対する病院での治療?
薬剤性の場合 → 関係薬の服用中止、減量など
脳下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)→ 大きさにより外科的治療
甲状腺機能異常に対しての薬剤投与
プロラクチン抑制剤を投与、テルロン(テルグリド)・カバサール(カベルゴリン)・パーロデル(メシル酸プロモクリプチン)など
高プロラクチン血症 漢方的対応
経血と乳汁はで脾胃から化生され、同じ源である。
その排泄は腎の推動と肝の疏泄に関係する
経血と乳汁は同じ源であり、高プロラクチンは『腎』や『肝』の機能低下と漢方では考えます。
気の巡りの低下(ストレスなど)が肝の機能が衰えさせので、高プロラクチン血症に対して気のめぐりをよくする漢方薬(ストレス解消の漢方)を良く使います。
高プロラクチンによく使う漢方薬としては、
(炒麦芽)
発芽した大麦を炒っただけのモノですが、高プロラクチンには当店の第一番目の選択薬です。
基本的に寝る前に服用して頂きますが、状態に応じて服用量を増やしたり、朝食前にも飲んで頂く事もあります。
(逍遥丸)
気や血の流れを整える、逍遥丸(しょうようがん)もおすすめです。
また、この逍遥丸はPMSでお悩みの方にも効果的です。
高プロラクチンについて まとめ
病院で指摘されない、「もしかして高プロラクチン血症」の方意外と多いです。
プロラクチン上昇の原因はいろいろですが、
>睡眠不足、ストレス
身近な原因からも上昇する場合もあります。
高プロラクチンに対する漢方的治療として、ストレス解消の漢方がおすすめですので「もしかして高プロラクチン血症」の方には漢方薬もよろしいかもしれません。
また、テルロン・パーローデールなどプロラクチン抑制剤の副作用、多くは吐き気などでお悩みの方もご相談ください。
秋田の漢方相談が少しでもお役に立てれば幸いです。
女性のからだk漢方相談 飯田