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甲状腺機能低下への漢方養生 

女性に多い 甲状腺の病気
本日は、『慢性甲状腺炎』のご相談を頂きました。

 慢性甲状腺炎とは『甲状腺機能低下』いわゆる橋本病と呼ばれる病気です。

原因は不明だそうですが、自己免疫の異常が引き起こす病気。
そもそも体を守るための自己抗体になんらかしらのアンバランスによって甲状腺が攻撃され、甲状腺の炎症が引き起こされ、甲状腺ホルモンの分泌が低下してしまう病気です。

橋本病の気になる症状
甲状腺機能低下でよく見られる身体の変化には、

甲状腺の腫れ
むくみが酷くなった
手足のこわばる
コレステロールが上がった
お肌の乾燥が急にひどくなった
体重が理由も無く増加する
基礎体温が一層になった(排卵しなくなった)

 などです。

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 甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進 女性が圧倒的に多い

バセドウ病と橋本病を併発している事をテレビで告白された歌手の岩崎宏美さん。

甲状腺機能異常を指摘されるお客様が多い事に驚きますが、甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進(バセドウ病などが代表的、甲状腺ホルモン分泌過多)ともに、男性より女性の発症が圧倒的に多いです。一説には、女性が10倍多いとも。

 ただ、飯田の甥(30代、もちろん男性)は、強い疲労感、下痢、急激な体重減少になやまされ、何件かの病院を受診後バセドウ病と診断されました。バセドウ病は、甲状腺機能亢進症で、甲状腺機能低下症と反対に新陳代謝が過剰に活発化してしまう病気。

バセドウ病の症状

動悸、息切れ
疲労感
発汗
体重減少
眼球の突出、
さらに、バセドウ病も排卵障害の原因となります。

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橋本病の病院的対応
病院での治療は、甲状腺ホルモンを内服する方法が一般的。
とても有効に作用しますが、漢方での治療をご希望される方も少なくありません。

橋本病の生活養生
夜更しはしない
ストレスをためない
昆布やヒジキなど海草類は取りすぎない。
海草類に含まれるヨードは、甲状腺ホルモンの原料になるが摂り過ぎは禁物。
(日本人は他国10倍摂取と指摘する学者います)


橋本病への漢方養生

からだの
『気=体を守るエネルギー』
『血=血液』
『津液=細胞内液』
の3要素の身体をバランスを考えましょう。

血を補い、ホルモンバランスを整える 
婦宝当帰膠(ふほうとうきこ)
『気』を補い、『体の潤い』を保ち、収斂作用(ひきしめる)によって、気や潤いを保つ
麦味散顆粒(ばくみさんかりゅう)
津液を補い、陰(いん)、潤いを保つ
二至丹(にしたん)
 『気』の流れを良くする『疏肝理気(そかんりき)』の
逍遥丸(しょうようがん)
などの組み合わせが、甲状腺機能低下など甲状腺機能異常に有効に作用します。

ちなみに飯田の甥っ子のバセドウには
『二至丹(にしたん)』と『麦味散顆粒(ばくみさんかりゅう)』を使いました。

秋田の漢方相談が少しでもお役に立てれば幸いです。
山王けやき薬品 飯田

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