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卵がよみがえる生薬とは!

気がつけばもう9月、朝晩涼しくなりましたね。

澄み渡る快晴の今日の秋田は、まさに秋晴れ。
秋の訪れを感じさせます。

 

本日送付されてきた資料は、先週の日曜日開催された『中医不妊症専門講座スクーリング』のレポート。

十年以上続けて参加しているスクーリングですが、今年はスケジュールが合わず行けずにとても残念です。

スクーリングの主な講師の一人は、

卵子はよみがえる「不妊治療」の先の真実 (小学館新書)        

の著者・小杉好紀先生。

 


 
 
 
レポートによると講義では、

>医学的には卵の老化を防ぐすべがないと言われてきたものの
>ES細胞やIPS細胞からも卵子細胞ができる時代になった
>従って、閉経に近い女性の卵巣の卵がよみがえる事も不可能ではないと

などの言及があったとの事。
 
なんて興味深いお話なのでしょう。
 やっぱり行けば良かった・・・・。


また、スクーリングのレポートでは、
 
小杉先生の話をうかがい、漢方/中医学的に考えると

漢方薬の原料の生薬では
『丹参(たんじん)』
『卵のよみがえり』に対し有効なのではと推測しておりました。

そのメカニズムとしては大きく2つ

①『丹参(たんじん)』が、原始卵胞の発育を活性化させるPI3K-Aktシグナル伝達経路に作用する。

②卵の老化にはAGEs(終末糖化産物 → からだの中のコゲ)が大きく関係していて、AGEsの抑制効果が期待できる代表生薬が『丹参(たんじん)』である。

などの事から、
『卵のよみがえり』の手助けになると思われる旨レポート。

 

漢方/中医学の知見では、卵巣機能改善、卵の質改善で重要視するのは3つのポイントは

補腎(ほじん)(腎の力を補う)

養血(ようけつ) 血そのモノを補い、増やす

活血(かっけつ) 血の流れを良くする

 

血の流れを良くする「活血」の漢方薬のもっとも代表的な処方として、
「丹参(たんじん)」主薬の冠元顆粒(かんげんかりゅう)がありますが、
あらためて優れた漢方薬だなと思います。

詳細はお気軽にご相談ください。


秋田の漢方相談がお役に立てれば幸いです。
 

 

「脾(ひ)」が弱いから ひよわ・・・・

秋田の漢方相談
山王けやき薬品・飯田です。

先週日曜日、漢方薬の講習会で盛岡に行ってまいりました。

盛岡は、秋田より涼しく、夏の盛岡はいつも暑いイメージがしましたので少し意外な感じがしました。
 また、太平洋岸の八戸から受講した方に至っては、
「八戸は涼しいじゃなくて、寒いよ」との事。
 反面、秋田は先程まで土砂降りでしたが、それでも気温は30℃をちょっと下回った程度でまだまだ夏。
残暑は厳しいですが、夏好きとしては少し嬉しくもあります。




 先週日曜日の講義のテーマは

「タイプ別脾胃を強める養生法」

講師の先生は、愛知から来てくださった高名な漢方の先生で、本当に勉強になりました。
参加してよかったです。

脾胃(ひい)とは、

中医学/漢方では

「胃腸を含む消化器系全般」をさし、

「後天の本(もと)」と言われています。

「後天の本(もと)」とは、

脾胃(胃腸を含む消化器系全般)が食べ物を消化吸収、分解してエネルギーになる事を意味し、
 
脾胃(ひい)の働きが低下は、エネルギーの不足につながります。

脾胃(ひい)の働きが悪くなると、

心身の疲労
食欲不振
胃もたれ
下痢
便秘
免疫低下
不眠

などなどからだの悩みへとつながり、

いくら栄養のあるモノを食べても、漢方薬をのんでもなかなかなおらない状態になります。
 
ですから、昔から「脾(ひ)」の弱い人の事を、「脾弱(ひよわ)」と呼ぶんですね。


 脾胃(ひい)を強くする漢方薬としては、

当店でもよく使う、「健脾散(けんぴさん)」を使った症例や

山査子(さんざし)
麦芽(ばくが)
神麹(しんぎく) <小麦、フスマ、シソなど混ぜて発酵させたモノ>

など配合の「昌三仙(しょうさんせん)」(漢方サプリ)を使った症例について紹介されました。


「いろいろ薬も試したが、昌三仙を2、3包飲むのが一番よく眠れる」

「寝る前に昌三仙を飲んだら、歯ぎしりがすぐよくなった」

「口の周りのニキビが健脾散で改善した」
 
など、一見、脾胃(ひい)と関連が無さそうな症状が改善されたお客様のお声も紹介され、

とても興味深く講義を聞きました。
 
今回の 学びが少しでもお客様のお役に立てれば幸いです。
 
お気軽にご相談ください。

 

あなたのお悩み 腎虚(じんきょ)かも?

あなたのお悩み 腎虚(じんきょ)かも?

秋田の漢方、女性のお悩み相談
山王けやき薬品・飯田です。

お客様のお悩みを伺っていると、

「あ、それって腎虚(じんきょ)かも?」

と思う事が少なくありません。 

また、私自身でも

・ モノが見えず辛くなった
・ 白髪、抜け毛
・ 夜中に目が覚める

などなど

「これは、腎虚(じんきょ)だわ~」と実感する事が多々あります。

腎虚とは、腎の力が力が低下することです。

漢方で考える腎(じん)とは?

ただ、漢方で「腎(じん)」は、現代医学で認識されている
・血液中の老廃物をろ過して尿からだす
・体内の電解質バランス、血圧を調整する
だけでなく、
ホルモンや生殖をも司る臓腑(ぞうふ)として捉えています。

7の倍数でで変わる腎(じん)の力

テレビなどで
「7の倍数で女性の体が変わります」という事をお聞きになったことがあるかもしれませんが、7の倍数で変化するのはこの腎「じん」の力で、35歳ごろから『腎』の力は低下傾向になり、49歳位から顕著に『腎(じん)』機能が衰える事を原因におこるのが、漢方で考える更年期障害です。

そして、腎は骨や歯の形成、髪、泌尿器、生殖機能(男女とも)、ホルモンの分泌、睡眠も含めた脳の働き、耳までと、本当に幅広い働きをしていますから、

腎のはたらき弱まっている状態=腎虚(じんきょ)

 になると

〇 骨や歯の形成 → 骨粗しょう症、下半身のだるさ、発育不全

〇 髪 → 薄毛・白髪

〇 泌尿器 → 頻尿・夜間尿・尿漏れ

〇 生殖機能 → 不妊、精力減退、

〇 ホルモンの分泌 → 生理不順、更年期、男性更年期

〇 睡眠も含めた脳の働き → 不安、不眠、夜間覚醒、免疫低下

〇 耳 → 耳鳴り・難聴

など、幅広い多くのからだの悩みに結びつきます。

ですから、病院を受診したものの、異常はないと診断を受けながら
からだの不調で悩まれている方も多いですが、この「腎虚(「じんきょ)」が念頭にあると
「あ、これって腎虚(じんきょ)」
とつじつまが合って腑に落ちる事が少なくありません。

腎の力を強くする 漢方養生

漢方には
腎の力を補う=補腎(ほじん) 
と言う考え方があります、
食事で腎の力を補う食養生としては

  • 黒い食材: 黒豆・黒ごま、ノリ
  • 粘り食材: 山いも・なめこ・オクラ
  • 木の実: クルミ、アーモンド、クコの実
  • 海のモノ: エビ、カキ、あさり、昆布

などの食材を食事に取り入れてください。

私も腎を補う漢方薬は飲んでいますが、
漢方薬につきましては、
あなたのお悩みの症状や体質に合わせた漢方薬をご提案いたします。

「もしかして、私も腎虚(じんきょ)?」

ご心配な方は、お気軽にご相談ください。

ストレスと生理不順

秋田の漢方相談
山王けやき薬品・飯田です。

朝出勤すると、駐車場の隅に竿灯祭りで使う子供用と思われるミニ山車が置かれておりました。

夏の秋田の風物詩、竿灯まつりが明日からはじまります。


先週日曜日、当店でもご愛用のお客様の多いサプリメント「ワタナベオイスター」の研修会に参加してまいりました。

ワタナベオイスターの製造メーカーは、 鉄、亜鉛、セレンなどミネラルとからだの結びつきについて様々な研究を継続して研究している会社。真摯な研究姿勢、包み隠さず発表される研究結果に敬意を表します。

今回の研究発表のテーマの一つは

『ストレスによる卵巣への影響』。

私もよくお客様に
「ストレスは容易に生理不順をまねきますよ」
と申し上げておりますが、
その事を深く掘り下げて研究発表してくれました。


(以下 飯田のノートより)

 

肉体的ストレス・精神的ストレス

視床下部より 副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)が放出される。

CRHの放出は、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)過剰分泌を誘発

ACTHの過剰分泌は、副腎皮質よりコルチゾールが分泌される。

コルチゾールというホルモンが副腎皮質より多量に分泌されると、
うつ症状や精神疲労になりやすいので、

コルチゾール=ストレスホルモン

ストレスホルモンとして知られる、コルチゾンは上記の様に産生され、

視床下部 → 脳下垂体 → 副腎皮質

その過程をHPA軸と呼ぶ。


HPA軸の亢進(活発化)は

 

視床下部よりのGn-RH(ゴナドトロピン放出ホルモン)の分泌を抑制

視床下部よりのFSH,LHの分泌抑制

卵巣内の卵胞発育抑制 

↓                 

エストロゲンの分泌が足りない → LHの分泌不調 → 排卵不調

黄体ホルモンは卵胞から排卵後、黄体化し黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌するから

ストレスによるHPA軸の亢進(活発化)は、

卵胞の発育不調、排卵障害、黄体機能不全の原因となる。


(以上 飯田のノートより)

ノートの一部を書かせて頂きました。

お読みになった方には、「なんのこっちゃ」とお思いの方もおいでになるでしょうが、

ストレス(肉体的・精神的)による
生理不順、排卵障害、黄体機能不全になるメカニズムについて、
頭の整理がついて、スッキリ。

研究発表ありがとうございました。

ストレスを強く感じる、生理不順が気になる、生理前が辛いなどのお悩みの方への相談の参考とさせて頂きます。

 

 

 

 

 

『漢方もイイよ』って聞いて来たんですけど 冷えと不妊

秋田の漢方、女性のお悩み相談
山王けやき薬品・飯田です。


先程いらっしゃいましたお客さまは、
「友達から『漢方もイイよ』って言われて来たんですけど」
当店のご常連様からのご紹介でご来店されたお客様

ご来店くださいまして、ありがとうございます。

とにかく足が冷たくて、冷たくて

お話をお伺いすると、
お子様をご希望されておられ、体調でお気になるところは
「とにかく足が冷たくて、冷たくて」
夏でも足の冷えが気になるご様子で、
今日も冷え取り靴下の重ね履きとの事でした。

確かに、夏でも冷えでお悩みのご相談は多く、お子様をご希望の方にとって、夏でも冷えは禁物です。

冷え対策は妊娠力アップの基本

冷えは、
卵巣や子宮の『お血=血の停滞』をまねきやすく、卵巣は毛細血管の塊で、卵巣の若さは血流量で決まるとも言えますから、卵巣のお血(血の停滞)は、卵巣機能、そして、卵巣内の卵胞へ十分な栄養や酸素、ホルモンが届かず卵胞発育へ影響を与え、排卵の妨げになったり、内膜のお血は、着床への悪影響も考えられます。

また、漢方では、お血(血の停滞)は、 子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの原因ととらえますので、「冷えによるお血」が不妊につながる病気の原因になる事も。

たくさんの『お血』サインも…

お客様からさらに、お話を伺うと

  • いつもいる場所が寒い(職場)
  • 寒がりなのに、冷たいモノをよくとる
  • 基礎体温の低温期(卵胞期)の体温が36℃以下の日もある
  • 生理痛が強い
  • 生理前の頭痛がひどい

    など冷えの原因になる環境や習慣、冷えや冷えによるお血が原因と思われる症状がたくさんありました。

    生活養生・食養生

    ◆ 生活養生としては

    足元が冷えない様に冷え取り二段重ねされていましたが、
    ・職場が寒いので体を冷やさない服装に気をつていただく
    ・夏場にはお手間かもしれませんが、湯船につかる
  • 7時間以上の睡眠時間、午後11時前就寝時間が大事

◆ 食養生としては、
・食事の時暖かいものから食べる

・「血」を補う

赤や黒の食材:イチゴ 人参 黒ゴマ 黒きくらげ

・「血」巡らせる 
温性、辛味の食材:玉ねぎ らっきょう ニンニクを食事に取り入れる

などお話させて頂きました。

漢方薬は2種類服用をお願いしました

漢方薬としては

冷えを解消、妊娠力向上のために

まずは、「血」を補う代表処方をお出ししました。

漢方では「女子は血をもって本となす」
「血(けつ)」は女性の体の根本と考えます。

血が増えると気(エネルギー)も増加
さらに血は増えるとめぐる(お血の改善)
などご相談くださったお客さまにはぴったりです。
さらに「血」を増やす事は、美肌・美髪への効果が期待できます。

また、酷い生理痛。頭痛、お血をしめす舌など
やや「お血」傾向が強い判断しましたので
お血改善の代表的な漢方薬も併せてお出しいたしました。

ご希望が叶います様に心から祈っております。

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