更年期をラクに過ごす漢方的更年期ケア
女性の不調は漢方の得意分野

更年期障害とは?

更年期障害は、年齢に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の分泌減少が原因の不定愁訴(明確な原因がない身体の不調)で、心や体、多種多様な症状が現れます。

【更年期に現れる様々な症状】

自律神経の乱れ

発汗、ほてり、ホットフラッシュ、動悸、冷えのぼせ

血行障害による症状

肩こり、頭痛、手足の冷え、手足の痺れ、血圧上昇、動脈硬化

精神神経症状

不安、イライラ、落ち込み、焦燥感、不眠

その他エストロゲン分泌低下にまつわる不調

性欲減退、膣の乾燥、精交痛、髪のツヤがなくなる、薄くなる、体重増加

更年期の漢方的観点 
漢方で考える更年期の原因は、腎虚(じんきょ)

中国最古の医学書である「黄帝内経(こうていだいけい)」には、
女性の身体の節目は7の倍数で現われ、腎の充実と深く関係する」との記載があります。

漢方でいう「腎(じん)」とは、
現代医学の解剖学上の働き
「血液中の老廃物をろ過して尿からだす」
「体内の電解質バランス、血圧を調整する)」
だけでなく、
漢方でいう五臓の「腎(じん)」は、上記の現代医学的機能の他に
ホルモンや生殖をも司る臓腑(ぞうふ)として捉えています。

7の倍数で変化していくのはこの腎の力で、35歳ごろから『腎』の力は低下傾向になり、49歳位から顕著に「腎(じん)」機能が衰え始める事を原因におこるのが、漢方で考える更年期障害です。

更年期障害 = 腎虚(じんきょ) = 五臓の腎の働き低下 = ある意味老化
特に49歳~55歳は更年期真っ盛り、女性の難所

ホットフラッシュはなぜおこるの?
どうして私だけ汗…

のぼせ、ほてり、発汗、動悸、ホットフラッシュなど悩ましい症状が更年期に出やすい症状で、現代医学的に言うと、エストロゲン分泌低下により引き起こされる自律神経失調症と言えるでしょう。

漢方的で捉えると

加齢や消耗による
『血(けつ)』『陰(陰)=体の潤い』の減少

これらの症状を原因を漢方的にとらえると、からだに栄養、潤い、熱を届ける『血(血)』が不足、余分な熱を冷ますことが出来なくなり、『熱が首より上に集まる状態』を引き起こし、のぼせ、ほてり、発汗、ホットフラッシュと言った不快な症状が引き起こされると考えます。

五行説で考える

さらに、五行説と言う漢方医学の哲学で考えると

腎がお父さん 心が子供 (腎は心を抑制する)
お父さんが弱くなると…

加齢による『腎(じん)』の力が衰えは、本来の腎が持つ、『心(しん)』を抑制する力が弱くなる事から、心の熱のコントロールが出来なくなり「心火(しんか)」となり、のぼせ、ほてりが出やすくなる。そして、五臓の「心」は、血液を全身に送るだけでなく、精神のバランスや意識、感情をコントロールする臓腑で、心の乱れは、焦り、不安、眠れないなどが引き起こされる原因に。
※五行で腎は「水」、心は「火」に属します。

上記では、2つのパターンのみ解説していますが、その他様々な原因が想定されます。

更年期のお悩みのメカニズムは多様で複雑、あなたのお悩みの原因が分かれば、お悩み解消へ向け大きな一歩に!

漢方で不調を改善する

漢方薬では、

  • 消耗された心血や潤い補う
  • 気や血の流れを良くして、熱が首より上に集まる状態を解消に導く

などの効果が期待できる漢方薬がおすすめです。
あなたにピッタリの漢方薬を見つけるため、専門家にご相談ください。

イスクラ天王補心丹、イスクラ瀉火補腎丸

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イライラ、クヨクヨ、やる気がおきない
更年期 心の不調

「訳もなくイライラする」
「今までは普通に我慢できたことが、我慢できない」
「どうしよう…やる気がおきない」
「意味もなく涙が…」

通常、ストレス過多の方に多い症状ですが、
更年期のホルモンバランの変化による
「血」の不足
「血」の巡り悪化
「気」(体のエネルギー源)の停滞
などで、心の不調が出やすくなります。

五行説で考える

この事を漢方医学の哲学『五行説』で考えると

腎は母、肝は子供
お母さんが弱くなると肝も弱く

五行の考え方では、腎は肝をサポートする存在。
加齢による腎の働き低下は、肝の働きも弱くします。
漢方で言う五臓の『肝(かん)』は、ストレスコントロール、メンタルを安定させる働きをします。 ですから、

肝が弱くなる=ストレスに弱くなる=イライラ、クヨクヨ、やる気がおきない

このような流れになりがちに。

更年期は心の不調が出やすい時期です。

漢方で不調を改善する

漢方では、

そ肝→気の流れをのびやかに血を補う
脾を整える→消化吸収機能を改善

などの漢方薬を症状、体質に応じてご提案いたします。
あなたにピッタリの漢方薬を見つけるため、専門家にご相談ください。

イスクラ逍遙丸、イスクラ心脾顆粒

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更年期が引き起こす病気

どうして血圧が上がるの!?
コレステロールも中性脂肪も上がってきた…
えっ、体重が…↗

【更年期に起こりやすい病気】

更年期障害が引き起こりすい病気は
エストロゲン分泌減少が引き起こす『更年期3高』

  • 血中コレステロールの上昇
  • 中性脂肪の上昇
  • 血糖の上昇

が関連していることが多いです。

特に多いのが、エストロゲン分泌減少による血中のコレステロールや中性脂肪の上昇による高脂血症です。上昇したLDL(悪玉コレステロール)は動脈硬化の原因となり、高血圧につながります。また、中性脂肪の上昇は、皮下脂肪、内臓脂肪の増加の直積的な原因となり、さらに代謝の低下もあわさり、悩ましい更年期太りにも繋がります。

更年期と漢方Q&A

元々太りやすい方ではなかったので、体重は気にしたことが無かったのですが、半年で5kgも増えてビックリ。生理も最近は、来たり来なかったり。更年期のせい?どうしたら良いのでしょうか。(49歳 女性)

女性の美と健康と強い関連がある女性ホルモン・エストロゲンは、排卵まで卵胞の発育に比例して分泌されるホルモンです。『生理が来たり来なかったり』という事は、排卵がスムーズでない事の証、エストロゲンの分泌が減少傾向の可能性も…、体重増加は更年期太りかもしれません。
更年期は、コレステロールや中性脂肪が上昇、漢方で血流が低下する(お血)と見なします。また、更年期はストレスコントロールやメンタルを安定させる五臓の『肝(かん)』が弱くなり、ストレス耐性の低下を招き、ストレス過多(気滞)に。さらに皮下脂肪や内臓脂肪を(痰湿)と漢方では呼びます。 そして、漢方医学では
お血 → ネバネバ血
気滞(きたい)→ ストレス
痰湿(たんしつ)→ 体に中の余分な水分
これらをため込むのが肥満と考えますから、それら要素が何重にも絡み合う更年期太り侮れません…

  • お血を改善
  • ストレスを改善する
  • 痰湿を取り除く

などの漢方薬を食事や運動にあわせて取り入れるとお楽にダイエットに繋がります。
あなたにピッタリの漢方薬を見つけるため、専門家にご相談ください。

三爽茶、イスクラ冠元顆粒

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女性に多い骨粗しょう症 更年期との関係は?

更年期に引き起こしやすい病気のもう一つの代表は骨粗しょう症です。

骨粗しょう症

骨の老化によって、骨にスポンジの様な小さな孔がたくさんできて、もろくなってしまう病気で、特に50歳以上の女性や閉経後の方に多く見られ、エストロゲン分泌減少とカルシュウムの吸収、骨の形成とは密接な関係があります。

腎虚(じんきょ)と骨粗しょう症の関係

漢方で考える更年期は五臓の腎の力の低下にまつわる症状と考え、「腎は骨を主る」と言う言葉があり
更年期=腎(じん)の働き低下=腎虚 → 骨粗しょう症の原因
と捉えられます。

骨粗しょう症が老け顔の原因…!?

また、骨粗しょう症は見た目の若々しさにも影響を与えます。
骨粗しょう症による『下顎の骨の縮小』は、顔のあちこちで「表面の皮膚との間に隙間」が生まれ、その結果、余った部分の皮膚が深い「シワ」になったり、大きな「たるみ」をつくり、ほうれい線・マリオネッ トライン・顎下のたるみなど『老け顔』の原因に…

さらには、『下顎』の骨密度の低下スピードは、他の骨の部位に比べて 急速ですから、骨粗しょう症は一気に老け顔へ…

漢方養生で改善

更年期以降の女性に起きやすい『骨粗しょう症』は、骨折や関節の変形、痛みの原因になるだけでなく、老け顔のリスクまである女性の天敵です。 漢方では、骨は『腎の精血』によって滋養されると考えますので、丈夫な骨を作るには健やかな『腎(じん)』が欠かせません。腎の精血を補う『補腎剤』と呼ばれるカテゴリーの漢方薬が、骨密度を高める、美しく若々しいお顔に導きます。
補腎剤は最適な漢方薬を選ぶのがとても難しいので、必ず専門家にご相談ください。

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更年期のしたく 
人生100年時代の更年期ケア

何の前兆もなく閉経?

何にも気がつかずいきなり閉経と言う方もおられますが、前兆が全く無かった訳ではなく、見逃しただけかもしれません?穏やかに更年期を過ごすためには準備が必要です。

前述しました、「女性の体は7の倍数で変わる」旨記載されている『黄帝内経(こうていだいけい)』は、2000年も前の医学書ですが、驚いたことに2000年前と現代の閉経年齢は大きく変わりません。当時と現代を比べると、おそらく寿命も半分程度だった事でしょうが、人生100年時代とも言われる現代、更年期をいかに健やかに過ごすかが、より重要となります。

【更年期を健やかに過ごす養生】

規則正しい生活、十分な睡眠、ストレスをため込まない、体を冷やさない
などを心がけましょう。また、食事も重要です。偏食を避け、栄養のバランスの良い食事を心がけましょう。

【いつも若々しく過ごすための食材】

『腎』を補う食材としては 黒いモノ:黒豆、黒ゴマ、ノリ → 『黒の御三家』
木の実:クルミ、アーモンド、クコの実、ブルーベリー
海のモノ:エビ、カキ、あさり、昆布
がおすすめです。

なにより重要なのが、閉経を早まらない様にする事
卵巣の若さは血流量で決まる

また、更年期を上手に過ごす上においてなにより重要なのは、閉経を早めない事です。
エストロゲンは卵巣の卵胞の発育に比例して増えるホルモンで、卵巣は毛細血管の塊ですから、卵巣の若さは血流量で決まると言っていいでしょう。
『腎精(じんせい)』の礎となる血を補う漢方薬の服用は、更年期を若々しく健やかに過ごすための簡単で確実に効果の期待できる養生です。
サプリ感覚で『血(けつ)』を補う漢方薬を取り入れてみてください。

イスクラ婦宝当帰膠

更年期をうまく乗り切れば、第二の青春はもうすぐ!
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店主・飯田
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